「PDCA」サイクルから「CAPD」サイクルに!

(画像はASCII MEDIA WORKS・エンジニア進化論より)
「PDCAcycle(plan-do-check-act cycle)」は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つです。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善することです。
以前、「価値創造経営を高めるANA事例](2010.5.21ブログ)という記事を書いた。私は、この「PDCAサイクル」ではなく、全日空さんも実施されている「CAPDサイクル」(キャップドサイクル)が良いと考える。つまり順番が異なり、Checkから始まるという訳です。
1.Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
2. Act (処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
3.Plan (計画) :従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
4.Do (実施・実行):計画に沿って業務を行う
PDCAサイクルだから、どこからスタートしても良いと思う人もいると思われますが、「C」の反省に基づく行動の改善、気づきによる組織改善からスタートすることが大切で、今大半の業務は、現行の点検・評価(Check)からスタートしていると考えます。
このサイクル、課題達成型のマネジメントでは「PDCA」の順番、問題解決型のマネジメントでは「CAPD」の順番で回すと言っても良いと考えます。
これらの手法の是非を議論するつもりはありませんが、行政の経営サイクルでは、特に後者の「問題解決型」のスタイルの方がぴったりくるのではと思います。
行政執行も市議会も、この「CAPDサイクル」(キャップドサイクル)の視点で、都市経営をしていくことができれば素晴らしいし、もっと市民に役立つ行政運営ができるとつくづく思ってしまう。
(注)「CAPD」は、末期腎不全の治療法の意味もある。治療法には血液透析と腹膜透析(CAPD)の2つがあり治療法のひとつである。ここでの「CAPD」は、あくまでPDCАサイクルのひとつの考え方の意味である。
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