「コミュニティバス」から「乗り合いタクシー」へ

公共交通の不便な地域、いわゆる「交通空白地域」に対し、主に行政のコミュニティバスが運営されていますが、財政面や地域特性を考慮して適切に検討していくことが重要です。
いわゆる「バス空白地域」を解消する手段として、地域住民の利便性の向上や高齢者等の社会参加の促進を目的とした「乗合タクシー」への切り替え運行も検討されつつあります。
私は、昨年の6月議会で
「西区におけるコミュニティバス等の公共交通手段の見直しについて」
(1)交通弱者・高齢者に対応したコミュニティバス運行方法の見直しについて
(2)企業・団体との共同運行の検討について
質問しましたが、私の質問趣旨は、
「西区の事情を考慮したコミュニティバスが今後ますます必要になる。コミュニティタクシーなどの採用や企業・団体との共同運行は、コスト面、利用者視点に立って考えても有効な手段。是非早急にコミュニティバス検討委員会をバスのみならず新しい公共交通手段を含め検討を正式な委員会として早急に設置し、新しい発想での検討を重ねてお願いする」
というものである。
明日9月1日から、岩槻区で「乗合タクシー」の実証実験がやっと開始されます。公共交通が不便な地域の高齢者を支援するのが目的としており、収支を見ながら進めていくとしています。
私は、コスト低減の手段としてコミュニティタクシーは現状一定の意味があると考えているが、一方厳しい財政の中、バスから単にタクシーにしただけでは中長期的には課題が残るのではと考えます。
国土交通省の規制や道路運送法の課題をクリアする必要があるが、地域のタクシー会社との共同運行や地域の有力企業や団体で運営しているバスとの共同運営など、交通過疎と言われる地域には、特区制度の活用など柔軟な対応が本当なら必要ではないかと思う。
もっと言えば、公共的な施設や地域の有力量販店が、地域のタクシー会社と提携して、一日貸切タクシーで一定の運行ルールを設定して運用する。但しその団体へは一定の予算措置を実施し、ルートの優先的に団体のある場所に停車するという発想もあってはいいのではないだろうか。
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