手話狂言の素晴らしさ

「手話狂言」を知っている人は少ないのではないだろか。私の趣味である狂言鑑賞のジャンルの一つに手話狂言がある。
手話狂言は、社会福祉法人トット基金の日本ろう者劇団が企画し、毎年1月に演じて頂いている。
手話狂言はどのように演じるのかわからない人も多いと思うが、実は下記の様に演じて頂いている。
狂言のセリフの殆どは室町時代から江戸時代の頃までの古い口語ですが、この古い言葉を私たちが現在使っている手話で表現するのは非常に困難です。
しかし、当劇団は和泉流狂言師・三宅右近先生の熱心なご指導により、ろう者として本格的な狂言を、昔から継承された狂言特有の動き、運び足をそのままに演じておりますが、手話の表し方も出来るだけ古い手話を使うように心掛けております。
狂言の基本的な動きからセリフの手話の研究、また、狂言を観劇して身体の動きなどを学び,古典芸能にふさわしい手話狂言を創ることに努めました。三宅先生ご自身も、手話のセリフと声のタイミングや、間のとり方にもいろいろと工夫を重ねられ、古典芸能の強靭さも持つ手話狂言が誕生しました。
セリフを手話で表情豊に表現し、その手話に声のセリフをアテレコすることによって、聞こえる人も聞こえない人もともに楽しむことができます。
(参考・転載:社会福祉法人トット基金・日本ろう者劇団ホームページ)
なんと素晴らしい芸術だろうか。本当に感動する現代芸術ではなかろうか。
第30回手話狂言・初春の会(国立能楽堂(東京都渋谷区))
2011年1月22日(土)午後1時半開演
2011年1月23日(日)午後1時半開演
◇文相撲(ふみすもう)
◇井杭(いぐい)
◇釣針(つりばり)
お話し 黒柳徹子
出演 井崎哲也・小泉文子・五十嵐由美子・廣川麻子・鈴まみ・砂田アトム・數見陽子・田家佳子・有澤智子・大山聡子
声の出演 三宅狂言会
演出・指導 三宅右近
入場料(税込)全席指定 SS席5500円・S席5000円・A席3500円・B席3000円
団体割引(5名以上)A席3000円・B席2500円
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