全国学力テストの意味を考える。
「全国学力・学習状況調査」(いわゆる「全国学力テスト」)は、今年度で4回目の実施で全国の小学校6年、中学3年を対象に、抽出率3割で、4月に実施されている。
昨年までは両学年全員の「悉皆(しっかい)方式」で行われ、実態や問題点をつかむには抽出で十分であるとし、政権交代後の事業仕分けの対象にもなって、「抽出方式」に変わったことで話題になった。
しかし今回、抽出校のほかに希望参加の学校や自治体も多く出できて、全国学力テストを受けた学校は7割を超している。
一方、地方自治体では、独自に県ないしは政令市で一斉テストを実施し、同様の目的のテストも多く行われている。
そもそも学力テストは、教育施策やカリキュラムが適切かどうかを確かめ、改善に資するために行っているはずである。全国学力テストの実施目的は一体何なのか。地方自治体が既に実施している中、二重の全国統一の調査であれば、全校一斉を前提に、例えば3年毎などの実施で良いのではないか。
既に多くの自治体で実施しており、独自の教育政策や学校単位の実態調査などの結果からの施策を十二分にしているならば、中途半端な今の抽出方式型の全国テストも必要ないのではないだろうか。
全国でも実施し自治体でもほぼ同一目的で実施するなら、これこそ、税金の無駄である。
国の方針と地方の方針ともう一度意識合わせをして、効果的な教育政策を実施すべきだと思う。
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